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 ノムさんの「ID野球」を引き継ぎます――。プロ野球ヤクルトを新たに率いる高津臣吾監督(50)がデータを重視した野球で再建を図っている。今季最下位に終わったチームは投手陣だけでなく、打撃でも課題を残した。松山市で行われている秋季キャンプではさっそく、考えながらスキを突く姿勢が垣間見えた。

 例えば、走塁練習。三塁に走者を置いたとき、いかに1点を奪うかに力を入れていた。三遊間への打球を判断し、本塁を狙う練習に10分間ほど費やした。練習試合では一回から盗塁のサインを出し、3度成功。積極的な走塁で得点を奪う戦い方を、選手に浸透させる狙いがあった。

 考えながら相手の隙をつく大元には、データの分析がある。高津監督は言う。「確率、データはすごく大事。目の付けどころは一番かもしれない」

 ID野球は1990~98年にヤクルトを率いた野村克也元監督の身上だ。ミーティングを通して選手に考える姿勢を徹底させ、4度のリーグ優勝に導き、日本一には3度輝いた。高津監督は亜大からドラフト3位で1991年にヤクルトへ入団。シンカーを武器に歴代2位の通算286セーブを挙げ、守護神として黄金時代の一角を担った。

 現役時代、野村監督から学んだものが大きな財産だ。ミーティングの内容をメモするのはもちろん、自らの投球も1球1球、コースと球種をメモ。それに基づき、バッテリーを組んだ古田敦也さんと配球を工夫してきた。打者の狙いを読み、いかに裏をかくか。「野村監督から野球の難しさ、奥深さを学んだ」

 今季のチーム防御率はリーグで…

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