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 札幌市開催が決まった2020年東京五輪のマラソンについて、大会組織委員会の武藤敏郎事務総長は15日、有力視されている札幌市中心部の大通公園発着となった場合、「チケットの販売は困難」との見通しを示した。日本記者クラブの会見で明らかにした。

 大通公園では夏のイベントと重なり、大規模な仮設の観客席が造れないことが一因とみられる。武藤氏は「これまでのマラソンのチケットは払い戻しになる」と述べた。一方で、選手の家族らの観戦用の客席は造る意向を示し、経費の規模は「大きなものを造らないので大きなお金にはならないだろう」と語った。

 組織委はこれまでに、北海道や札幌市に3案を示している。札幌ドームと円山公園の案は、傾斜がある丘陵地帯のため「競歩の会場にはならない」と武藤氏は指摘。「マラソンと競歩はほぼ同じ場所で発着しないといけない。大通公園は共有できる」とも語った。

 だが、来年7月中旬からの1カ月、大通公園ではビアガーデンが開かれる予定で「地元の理解も得られないと決定に至らない。そう簡単に決まることでもない」と話した。18日には地元との2回目の実務者協議があり、武藤氏は「会場について方向性が出ることを期待したい」とした。

 組織委はマラソンについて、市中心部を巡る周回コース案を軸に検討。関係者によると、競歩のコースも、大通公園周辺にある札幌駅前通を活用した周回コースを検討している。(斉藤佑介)