藤田絢子
広島の佐々岡監督は、熱心に動き回っていた。
宮崎・日南の秋季キャンプ。朝は全体練習の前の早出練習から姿を現し、選手に声をかける。夕方はノックを打つコーチに球出しを買って出た。「正面に入って捕らんね」。ハッパをかけられ、走る投手陣は息もあがりっぱなし。だが、みんな笑顔が絶えない。
2年目右腕の山口は「きついっす。けど楽しかった。監督は投球のことや何げないことも、めっちゃしゃべってくれる」。
「癒やし系」と松田オーナーから評される新監督は、就任会見で「コミュニケーションをとりながらやりたい」と宣言。それは、選手とだけに限らない。
今季広島の防御率は昨季より改善し、リーグ2位の3・68に。ただ、七~九回の投手を固定できなかったことが、リーグ4連覇を逃す一因となった。現役時代「100勝100セーブ」を挙げ、チーム53季ぶりとなる投手出身の監督に再建が託されている。
ブルペン。かつて救援で活躍し…
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