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 不祥事や業績不振で地位を追われたのに100億円近くの退職金? 米国で最近、そんな例が相次いでいる。これまでは、能力と成果への報いとしての高額報酬、と説明されてきたが、そんな建前は揺らいでいる。来年の米大統領選に向け、そうした「格差」を焦点にしようとする動きも出てきた。

マックの前CEOに7千万ドル?

 「クビになったCEO(最高経営責任者)に7千万ドル(約76億円)の支払いも」

 米外食大手マクドナルドが3日に解任したスティーブ・イースターブルック前CEOに与えられる「退職パッケージ」をめぐり、米CBSテレビは専門家の分析をこう伝えた。退職金や何種類もの株式報酬を積み上げて算出した。

 今後3年間の同社の業績によっては、8500万ドル(約92億円)まで膨らむ可能性があるという。会社は正確な金額を明らかにしておらず、計約6600万ドルとの別の試算もある。

 イースターブルック氏は「従業員と関係を持った」ことが社内規則違反だとして職を追われた。取締役会は同氏を「稚拙な判断をした」と非難したが、退職金の大幅減額には踏み込まなかった。

 自らの失態や経営不振の責任を問われながら、巨額のボーナスや退職金とともに会社を去る――。約10年前の米金融危機で批判を浴びた慣行だが、再びそんな動きが目立っている。

■CEOの報酬は従業員の2…

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