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 2000年12月末、東京都世田谷区の会社員宮澤みきおさん(当時44)方で一家4人が殺害された事件で、現場建物の取り壊しについて協議が行われている。証拠収集が終わって捜査上の支障がなくなり、警視庁が3月、遺族に打診した。老朽化に伴い倒壊などの恐れも生じているといい、遺族の意向に沿って可否を判断するという。

 事件の翌年、同庁は証拠保全のため建物を取り壊さないよう遺族に要請。犯人が残した指紋や血液を採取し、衣服や手袋、バッグなどの遺留品の収集を進めた。現場を再現する立体(3D)映像の作成に必要なデータも9月までに集め終えたという。

 一方、築30年近く経った建物は雨漏りし、外壁に亀裂が入ったり表面がはがれたりしている。14年には同庁が防護ネットを張ったが、周囲に危険が及ぶ可能性があるという。

 事件は00年12月31日午前に発覚。宮澤さん方で、宮澤さんと妻泰子さん(当時41)、長女にいなさん(同8)が刺殺され、長男礼君(同6)が窒息死させられているのが見つかった。前日深夜以降に殺害されたとみられている。