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 ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王が19日、日本とタイの訪問に向けて出発する。聖職者による性的虐待などの不祥事で、欧米では人々の教会離れが深刻化。法王は、信者が増えるアジアで、自ら進めるバチカン改革への支持を広めたい考えだ。

 法王は来日に先立って20~23日にタイを訪れ、国王や首相と会談するほか、他宗教の代表者らと面会する。タイは仏教徒とイスラム教徒が99%を占める。カトリック信者数は人口の0・6%(約39万人)で、日本の0・3%(約44万人)とともに世界的には多くない。

 ただ、アジアの信者数は近年、アフリカとともに増加が著しい。バチカンの統計などによると、2017年のアジアの信者数は、前年に比べ約210万人増えた。一方で、信者数が多いイタリアではこの5年で7%、アイルランドでは6%減少した。

 バチカンに寄せられる信者らの寄付金も減っている。バチカンは15年以降、国の収支を公表していないが、イタリアメディアによると、昨年の寄付金収入は5100万ユーロ(約61億円)で、06年の約半分に減少した。一方で財政収支全体の赤字は7千万ユーロ(約84億円)と15年の5倍以上に増え、「財政難に陥っている」と伝えられる。

 「教会離れ」が進んだ最大の原因は、00年代に米国やアイルランドなどで発覚した神父らによる児童や神学生への性的虐待と組織的隠蔽(いんぺい)だ。バチカンは当初、こうした事実自体を認めなかった。フランシスコ法王は13年の就任後、当事者の神父らに厳しい姿勢を取ってきた。バチカンの高官を積極的に世界の教会に異動させるなど、人事改革にも取り組んだが、昨年1月に訪れたチリでは、信者らの激しい抗議を受けた。

 法王は今年2月、世界中の司教…

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