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日本ガイシ 大島卓社長に聞く

 世界景気の行方を大きく左右するのが、米国発の通商摩擦の行方だ。産業用セラミック製品を手がける日本ガイシの大島卓社長に今後の見通しを聞いた。

 景気の懸念材料は海外、特に中国です。自動車にしても電子部品にしても、米中摩擦の影響が出ています。私たちが手がける製品でも、以前の想定より売れ行きが落ちているものがあり、今後の動向には注意しないといけません。

 ただ、トランプ米大統領の最大の目的は、来年の選挙で再選されることです。高関税は米国にも影響を及ぼします。米国経済に減速感が出てくるようなことになれば、米中間の通商摩擦は緩和に向かうのではないでしょうか。

 不透明感が出ていた半導体市況にも、変化の兆しが見えます。この前も、スマートフォンの大手メーカーが取引先などを集めた催しで、トップらから次の投資に前向きな話がありました。

 次世代通信規格「5G」がいよいよ使われるようになれば、スマホの買い替えが進むでしょう。扱うデータ量は大きく増え、データセンター向けの半導体などでも大きな需要が見込めます。落ち込んでいた電子部品も動き出すはずです。

 当社でも、半導体製造装置用セラミックの工場投資の一部を日米で先送りしていましたが、5年後を考えると現在の生産能力では足りない。追加投資は時間の問題だと思っています。(聞き手・山本知弘)