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 南極は、地球の過去から現在、将来の姿を探る研究の舞台になってきた。近年はさらに、宇宙にもつながりつつある。今回の61次観測隊では、宇宙基地建設を見据えた新たな試みに挑む。南極の厳しい環境を月や火星に見立て、夢をつなぐ。

 日本は今秋、米国主導の月探査計画に参加を表明した。61次隊は将来、月面基地を建てる技術につなぐ「南極移動基地ユニット」の実証実験に挑む。宇宙航空研究開発機構(JAXA)、ミサワホーム、国立極地研究所の共同プロジェクトだ。大勢の職人も大型重機もそろわない極限の環境では、頑丈ながら簡単に組み立てられることが求められる。そこが月との共通項だ。

 昭和基地では、建築担当の鈴木聡さん(テクノエフアンドシー出身)の指揮で素人の隊員たちが、横2・5メートル、縦6メートル、高さ3メートルのユニット二つを合わせた建物を組み立てる。木質パネルを使った鉄骨構造で太陽光発電もできる。極寒の環境でも快適な居住空間を保てるか試し、その後、雪上車で引っ張って内陸へも運ぶ予定だ。

 南極の風景と火星を重ねる隊員もいる。火星の地形・地質を研究するJAXAの野口里奈さんは、極端な寒さと乾燥下、岩盤に閉じ込められた氷や水はどんなものかに注目する。「究極の調査現場である南極で火星環境を疑似体験し、探査データに頼りがちな現状から一歩踏み出すヒントを見つけたい」と語る。

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