自動運転バス、路面電車の軌道を走る 広島で実証実験
北村浩貴
【動画】路面電車の軌道を使ったバスの自動運転実証実験=上田幸一撮影
広島大や国土交通省などは17日、自動運転で走るバスを広島市内の路面電車の軌道内で走らせる実証実験をした。道路交通法では車や路線バスは原則軌道内を走れないが、実用化されればバスが渋滞を避けて走ることができ、路面電車と同じ停留所の活用も可能になる。自動運転の導入で運転手不足にも対応できる。
路面電車営業終了後のこの日未明、市道225メートルの区間で実験。乗客役の市民らを乗せた全長約7メートルの自動運転の小型バスが広島電鉄・江波線の軌道に入り、舟入川口町電停で、実験に参加した路面電車の後ろにぴったり停車した。電車が出発すると続いて前進し、その後車道に戻った。
広島大などは今年度中に実験の報告書をまとめる予定だ。総括責任者の藤原章正・広島大教授(交通工学)は「(路面電車がある)広島の環境を生かしながら技術開発をしている。バスと路面電車が協調して走ることに意義がある」と話した。(北村浩貴)
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