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 野球の世界ランキング上位12の国・地域による対抗戦「プレミア12」は、日本と韓国による決勝が17日午後7時から東京ドームで行われる。最後に日本のマウンドに立つことが予想される山崎康晃(DeNA)は、4年前の韓国戦の苦い記憶を忘れていない。

 「ピッチャーが次々とつぎ込まれていく中、ブルペンにいて、自分の名前が呼ばれることはなかった。チームも敗れて、本当に悔しい一戦でした」

 前回大会が開かれた2015年秋、山崎はルーキーイヤーだった。開幕から抑え投手として活躍し、プロ野球の新人セーブ記録を塗り替えたが、日本代表「侍ジャパン」での出番は「ビハインドの場面も多かった」。重圧が小さい展開を任されるということは、首脳陣の信頼も、まだその程度だということ。終盤に逆転負けを喫した準決勝の韓国戦では登板機会は訪れず、もどかしさが募った。

 あれから4年。プロ野球では、着々とセーブを積み重ねた。代表での背番号も、愛着のある「19」を背負うようになり、立場も変わった。

 「あのときは先輩の後ろをついていく存在でした。今回は後輩もたくさんいる。これまでの経験を力に変えて、日本野球のレベルの高さを世界に示していきたい」

 松井裕樹(楽天)の辞退によって、所属チームでも抑えを専門とする投手は山崎だけとなった。「みんなでつないでくれたバトン。マウンドに立てることに、喜びを感じる」と信じて待つ最終回のマウンド。それは日本を世界一に導くとともに、自身の4年間の成長を示す場所でもある。(井上翔太)