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 17日午後2時、香港理工大学前の交差点でにらみ合っていた学生デモ隊と警察隊の間に、2台の警察車両が猛スピードで割り込んできた。慌てて後退するデモ隊に、警察が「暴動罪になるぞ」と警告しながら催涙弾と刺激性のある青い液体を放つ。学生らは火炎瓶や競技用の弓矢で応戦。矢が警官の足に刺さって負傷するなど、激しい衝突が夜まで断続的に続いた。

 前日、大学の敷地内に記者が入ると約300人の学生らが立てこもっていた。

 「抗戦食堂」と紙が貼られた食堂では、デモ隊の学生数人が調理室に入り、無料で食事を振る舞っていた。炒め物や揚げ物、果物などもある。豊富な食材をどう集めたのか尋ねると、学生は「支持者がたくさん提供してくれる。自由を勝ち取るため何カ月でも戦う」と語った。

 だが、大学の自治を尊重し、構内での実力行使を避けてきた警察は、「デモ参加者が大学を武器庫に変えている」と方針を転換。頑強に抵抗する学生らの排除に乗り出した。警察は17日夜、理工大に立てこもるデモ隊に対し、キャンパスから即時離れるよう要求。従わなければ「次の一手」に踏み切るとして、突入も辞さない構えを示した。デモ隊と警察の攻防が激しさを増すなか、中国政府は事態への介入をためらわなくなりつつある。

リーダー不在、学生デモに亀裂

 衝突の前線となった香港理工大…

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