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 台風19号の影響で7600棟の浸水被害が確認された栃木県栃木市で17日、浸水した家屋の対処法を学ぶ講習会があった。講師は「全国災害ボランティア支援団体ネットワーク」の技術系専門委員、小林直樹さん(44)が務めた。

 小林さんは「家の大敵は湿気。カビが発生しやすくなるため、木材の腐食や臭い、健康被害の原因にもなる」と話し、浸水した家屋の乾燥を徹底するよう強調した。「床材だけ交換して壁を残す人が多い。壁は乾いているように見えても、水分を結構含んでいる場合がある」と指摘した。

 家屋の状態にもよるが、乾燥には1カ月以上かけることが重要という。「床の点検口を解放し、晴れた日には窓を開けて外気を取り込むことが大事」。来夏までは湿気に気を配り、水分を発する灯油ストーブを使う場合はこまめな換気が必要という。

 家主が床材や壁材を自分ではがせば災害廃棄物として無料で処理できるが、工務店などに依頼すると産業廃棄物の扱いになるため処理費用がかかると説明。「市民ボランティアの力を借りながら、出費を抑える工夫も大事」と話した。(池田拓哉)