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(17日、明治神宮野球大会大学の部 慶大9―0東海大北海道)

 甲子園を湧かせた公立高校のエースが、大学で存在感を示した。慶大の左腕・増居(ますい)翔太(1年)。彦根東(滋賀)3年だった昨春、選抜大会に出場し、3回戦で花巻東(岩手)を九回まで無安打無得点に抑えながら、延長戦で敗れたエースだ。

 この日は、9点のリードを奪った状態で五回からマウンドへ。球威抜群の直球を主体に、リズム良く投げた。次々と相手打者のバットに空を切らせ、2回を投げて打者7人から5奪三振。無失点で、楽天からドラフト3位指名を受けた先輩投手の津留崎(4年、慶応)にマウンドを引き継いだ。

 高校時代は、滋賀屈指の進学校で野球と勉強を両立させた。当時5時間程度だったという睡眠時間は、大学に進学してから2時間ほど増えて7時間になった。バランスの取れた寮の食生活と、筋力トレーニングの成果もあり、体重も9キロ増えた。球のスピードもぐんぐん上がって、高校時代に142キロだった最速は、半年で146キロにまで伸びた。

 高校時代と変わらぬ涼しい顔で、大学の全国大会デビューを果たした試合後、「野球にかけられる時間が増え、充実した大学生活を送れている。全国の舞台でしっかりと結果を出せてよかった」とほほえんだ。(高岡佐也子