拡大する写真・図版 「マクロン、辞任」と叫んで通りを歩くデモ参加者=16日、パリ、疋田多揚撮影

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 フランスで燃料税の引き上げ方針をきっかけに全土に広まった黄色いベスト(ジレジョーヌ)運動から1年。地方や中低所得者層の怒りは鎮まったのか。当時取材した人々を再び訪ねた。(ギュジャンメストラス=疋田多揚)

 仏南西部、人口26万人の都市ボルドーから車で1時間。郊外のギュジャンメストラスには1年前、黄色いベストを着た人々が土曜ごとに集まる交差点があった。近くの空き地に建てた小屋を運動の拠点にしていたが、今月12日に訪ねると更地になっていた。近くで待ち合わせたセリア・ドゥビエさん(38)によると、市から橋の建設工事が始まると告げられ、今年3月に追い出されたという。

 セリアさんとここで初めて会ったのは昨年末。取材しようとすると、真っ先に声をかけてくれた人だった。芸術家の夫と14歳の息子の3人暮らし。当時求職中で、服は知人から譲ってもらい、肉も高くてめったに買えず、「自分のような小さな人々を政府が見捨てている」と感じ、運動に加わっていた。

 運動の参加者は少しずつ減ったものの、近くの街の二つのグループと合流した。連帯意識は強まり、毎週集まって運動方針を議論し、今もボルドーでのデモに参加する。

 セリアさんはようやく今年9月…

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