香港理工大生に警察「実弾使う」 学生の一部を拘束も
香港=冨名腰隆
香港政府に抗議する学生デモ隊と警察隊がにらみ合う香港理工大学で、17日夜から18日朝にかけても衝突が断続的に続いた。警察は大学構内に立てこもる学生に対し、火炎瓶や弓矢で攻撃を続ける場合は「実弾を用いて反撃する」と警告。校外に退去してきた救護担当の学生らを拘束した。
警察は17日夜に装甲車で大学内への突入を図ったが大量の火炎瓶を投げつけられて火だるまになり、後退した。ただ、放水や催涙弾を用いてデモ隊の行動範囲を狭めている。
学生代表は18日未明に会見し、「理工大が『六四(天安門事件)』の再現にならないよう阻止してほしい」と各界に呼びかけた。学長も声明を出し、警察に武器使用の一時停止を、学生に平和的に大学を離れるよう求めた。
18日未明には、旺角(モンコック)や尖沙咀(チムサーチョイ)などの繁華街でも激しい衝突が相次いだ。香港メディアによると、警察は実弾3発を発砲したという。けが人の有無は分かっていない。(香港=冨名腰隆)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。