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 老後に年金だけで生活していくのは難しい――。金融広報中央委員会(事務局・日本銀行)が18日公表した世論調査によると、そう回答した家計の割合が2人以上の世帯と単身世帯で、昨年調査よりそれぞれ5・5ポイント増えた。

 家計の金融行動に関する世論調査で、6~7月に計5722世帯から回答を得た。年金の支給額について聞いたところ、「日常生活費程度もまかなうのが難しい」と答えた2人以上世帯は47・3%。単身世帯は61・0%で、最近10年間で最大だった。金融庁の「老後2千万円」報告書問題などで、年金への不安が背景にあるとみられる。

 一方、老後の生活を支える資金源を複数回答で尋ねると、「就業による収入」が2人以上で48・2%、単身で54・3%とともに過去最高だった。ただ、「公的年金」を挙げる世帯も2人以上で8割、単身で6割を占めており、年金への期待も根強い。「金融資産の取り崩し」は2007年に比べて2人以上が15・0ポイント、単身が25・8ポイントと大幅に減った。(湯地正裕)