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(18日、明治神宮野球大会高校の部 中京大中京10―9天理)

 中京大中京が接戦を制し、サヨナラ勝ちした。追い越し、追いつかれる展開で決勝打を放ったのは、2番打者の中嶌優(2年)。緊張に押しつぶされそうになりながらもチームの約束事を徹底し、勝利をたぐり寄せた。

 「チャンスは得意な方ではない」という中嶌に、九回2死満塁で打順が巡ってきた。

 打席に入る直前、高橋源一郎監督からの伝言を3番の中山礼都(らいと)(2年)が伝えにきた。「聞いてはいたが、内容が頭に入ってこなかった」と極度の緊張状態だった。「できることなら、(1番の西村)友哉に決めてほしかった。でもやるしかない」と、気持ちを奮い立たせた。

 打席で考えていたのは「ベルトラインの球を狙う」というチームのシンプルな決まりごと。2球目。やや低めだったが、甘い変化球に反応した。バットの先にひっかけた打球が右前へ抜けると、思い切りガッツポーズをしてみせた。試合後、「普段はあまりしないんですけど。恥ずかしい」と照れた。

 終わってみれば貴重な決勝打を放ち、チーム最多の4打点。3度目の出場で初めて進んだ決勝を前に「新チームが始まって、ずっと神宮優勝を目標にしてきた。気負うことなく戦いたい」と意気込んだ。

 中京大中京は20日午前10時から、健大高崎との決勝に臨む。(高岡佐也子