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 887(仁和3)年に起きた「仁和地震」は、南海トラフの西側と東側の震源域で同時に起きた巨大地震だった、と産業技術総合研究所などの研究チームが18日、発表した。静岡県磐田市で見つかった津波堆積(たいせき)物の分析と、文献の記述から、年代を推定した。

 産総研地質調査総合センターの藤原治・副研究部門長らは、磐田市で見つかった津波堆積物の地層に含まれる植物断片などの放射性炭素年代測定により、7世紀末、9世紀末に津波が押し寄せていたことを特定した。堆積物が確認された地点は当時の海岸線より2キロ以上内陸だという。

 一方、平安時代の歴史書「日本三代実録」には、887年に南海トラフ西側で地震が発生したことが分かる記述があり、同じ日に「(東海地方を含む)広い範囲で強い揺れを感じた」という記録もある。日本三代実録以外の主な史書には9世紀末、ほかに大地震が起きた記録はないが、こうしたことを踏まえ887年に南海トラフ西側と東側で同時に地震が起きたと推定した。

 また、これまでの記録で684…

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