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 まるでサーファーのように「波乗り」をする小さな二枚貝に、幼い頃から魅せられてきた。三重県伊勢市の私立皇学館高校1年の中野優子さん(16)は、生態が謎に包まれている「フジノハナガイ」の研究者として、にわかに注目されている。

 関東地方以南の波打ち際に幅広く生息するフジノハナガイは、波が近づくと砂の上に出現する特徴がある二枚貝だ。干潮時は砂の中に潜っているが、寄せ波や引き波に合わせて砂の中から顔を出し、波に合わせて移動する。

 フジノハナガイに初めて出会ったのは、父で理科教諭の環(たまき)さん(49)に連れられて、自宅近くの伊勢市二見町の砂浜に遊びに行った小学校低学年の頃だ。波に合わせて足元から1千個近い貝が顔を出した時、「最初は驚いたが、一つ一つの動きを見るとかわいかった」と魅せられた。

 中学2年の夏、「なぜ、この貝はサーファーのように波に乗って動くのか」と改めて疑問に思い、生態の解明に着手。足しげく伊勢市や津市の砂浜に通い、大量の貝が「波乗り」をするのが産卵期とみられる7、8月に集中する事実をつかんだ。秋になると砂浜に小さな貝が見られるようになることから、3年生で「大量に集まり、大量に動くのは、効率的に受精するためではないか」と仮説を立てて、論文にまとめた。

 このときの研究成果は、2018年度の「日本学生科学賞」の中学の部で、最高賞にあたる内閣総理大臣賞を受賞。高校入学後の今年5月には、アメリカであった世界最大規模の科学コンテスト「インテル国際学生科学技術フェア」に日本代表として派遣され、父の知人に布で作ってもらった貝の模型を手に英語で発表した。

 皇学館高で理科を教える竹内明…

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