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 台風19号の大雨で浸水し、16日間も水が引かなかった山あいの地区が宮城県石巻市にある。上流から流れてきた杉の木が、地区を流れる川をふさいだ。周囲の山には間伐されずに荒れたままの杉林が多く、雨で地盤が緩んで木が倒れ、土砂とともに流れて被害が広がった可能性がある。

 北上川に近い旧河北町針岡地区は、富士沼の周りに広がる119戸からなる集落だ。沼につながる富士川沿いに住む今野みや子さん(84)の自宅は床上まで浸水し、1階の四つの部屋の畳がすべて駄目になった。「上流から大木が何本も根っこごと流れてきて、近くの橋をふさぎ、水があふれ出して一面が沼のようになった。この50年間で、こんな浸水は初めて」

 川にふだん水は流れていないが、大雨が降ると鉄砲水が流れるように水量が増すという。石巻市河北総合支所によると、今野さん宅の下流にある長さ10メートルほどの橋に、山から流れてきた直径20センチ前後の杉の木が6本引っかかった。木は橋の上のガードレールを押し曲げ、橋に併設された水道管を破断し、地区の一部は4日間断水した。

 山を挟んだ隣の旧雄勝町には気…

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