海自施設上空にドローン、男を書類送検 禁止法を初適用

高橋俊成
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 広島県呉市海上自衛隊地方総監部上空で小型ドローンを飛行させたとして、県警は19日、同県熊野町介護施設職員の男(50)を、小型無人機等飛行禁止法違反の疑いで書類送検し、発表した。県警によると、同法を適用した摘発は全国初という。

 県警公安課によると、男は9月21日午後4時35分ごろ、呉市幸町の広場から地方総監部上空にドローンを飛ばした疑いがある。ドローンは重さ150グラムで、内蔵のSDカードに地方総監部などを上空から撮影した映像が残っていた。男は「飛ばしたことは間違いない。操縦の練習をしたかった」と容疑を認めているという。

 同課や海自によると、地方総監部が21日以降、「ドローンが落ちている」と通報していた。

 同法は2016年に施行。今年6月の改正で、防衛相指定の防衛関係施設や周囲約300メートルの上空で小型無人機などの飛行を禁止している。ドローンの飛行は航空法でも規制されているが、重さ200グラム以上が対象となっている。(高橋俊成)

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