宝塚トップ、人気あるのになぜ退団? 明日海りお千秋楽

宝塚歌劇団

尾崎千裕
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いちからわかる 宝塚のトップスターが退団するんだって?

 Q 宝塚歌劇団のスターが退団するんだってね。

 A 花組トップスターの明日海(あすみ)りおさんだね。24日の東京宝塚劇場での公演が最後のステージとなり、その日に宝塚歌劇団を卒業する。明日海さんは、宝塚歌劇100周年にあたる2014年にトップに就いて5年半。兵庫と東京の専用劇場に年間200万人以上を集める宝塚歌劇団の人気を引っ張ってきた一人だ。

 Q トップスターって?

 A そもそも宝塚歌劇の舞台に立てるのは、2年制の宝塚音楽学校を卒業した未婚の女性だけだ。いまは約400人いて、基本的に花・月・雪・星・宙(そら)の5組のいずれかに所属している。トップスターは舞台で常に主役を演じる男役スターで、各組に1人だけいるんだ。

 Q 特別なんだね。

 A 人気と実力を兼ね備えた男役が入団10~15年ほどで就くことが多い。ショーの最後では、一番大きな羽根を背負って1人で大階段を下りる。その相手役になるのがトップ娘役だ。

 Q それでも、いつか辞める日がくるんだね。

 A トップスターも含めてほとんどのスターは卒業する。例外は、日舞や芝居に秀でたベテランが所属する「専科」に異動した場合だ。結婚で退団するスターが多い時代もあったけれど、今は卒業を機に新たな道を歩む人も多い。真矢(まや)ミキさんや天海祐希(あまみゆうき)さんも元トップスターだよ。

 Q そうだったんだ。

 A 人気のスターが去り、また次の新しいスターが生まれるから「清く、正しく、美しく」の伝統を守りつつ、スターの持ち味にあわせた新たな舞台を作れる。「ベルサイユのばら「エリザベート」といった定番や、少女漫画ハリウッド映画を題材にした作品、宝塚所属の演出家によるオリジナルなど、演目にも幅が生まれる。それが105周年を迎えても愛される理由の一つかな。(尾崎千裕)