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 背よりも高く薄茶色に染まった木々の葉が、増水時の水量を物語る。駐車場や遊歩道には乾いた泥が積もったままになっていた。

 栃木、群馬、茨城、埼玉の4県にまたがる渡良瀬遊水地。10月の台風19号では33平方キロに及ぶ敷地に水面が広がった。ためた水は東京ドーム130杯分にあたる1億6千万トン。過去最大という。台風後の規制は徐々に解かれ、日常が戻りつつある。

 足尾鉱毒事件と強制廃村という負の歴史を背負うこの場所は、自然観察や釣り、スポーツを楽しめる憩いの場になった。貯水池の背後にはヨシ原が広がり、野鳥をはじめ様々な生き物のすみかになっている。

 遊水地は、増水時に川の水を受…

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