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 高齢化や人手不足に悩む農業で、ITを活用する動きが広がってきた。データ分析や自動化の技術を使い、省力化や収穫量の拡大を目指す「スマート農業」だ。企業も新たな商機になるとみて、様々な取り組みを始めているが、小規模な農家が多い日本では、IT活用の効果がすぐに出るかはまだ未知数。各社の試行錯誤が続いている。

ハウスのあちこちにセンサー

 埼玉県越谷市の農業技術センター。農業用ハウスでは、頭上にはわせたツルから、いくつものメロンが実っていた。新たな名産品を生み出したい越谷市が、昨春から試験栽培を始めている。

 昨年は3回収穫したが、実の数や品質にばらつきがあり、まだ「農家が稼げる採算性を下回っている」(越谷市の担当者)。そこで今年からは富士通と組み、ハウス内のデータを集めて栽培に生かす試みを始めた。

 100平方メートルのハウス内に、二酸化炭素の濃度、照度、温度、湿度を測るセンサーを三つ置き、定点カメラで葉の様子を撮影する。集まったデータと収穫量との関係性を富士通が分析し、糖度や収量を増やす栽培方法のモデルを探す。富士通と市は、市内の農家向けに栽培方法をマニュアル化し、ブランド力のあるメロン産地をめざす構想だ。

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