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 芸術文化の振興や文化財の保護に尽くした個人や団体を文部科学相が表彰する今年度の地域文化功労者に、県関係は徳島彫刻集団(松永勉代表)と県文化財保護審議会委員を務めた岩井正浩さん(74)=神戸市須磨区=が選ばれた。

 文化庁が11月19日に公表した。県県民文化課などによると、徳島彫刻集団は彫刻家で元徳島大教授の故・坂東文夫さんらが1962年に結成。翌年から徳島中央公園(徳島市徳島町)などで開いてきた野外彫刻展は、今年で57回目となった。県外の作家を招き、小学校でワークショップを開くなどの取り組みを続けている。徳島阿波おどり空港(松茂町)の阿波踊り群像や、鳴門・大塚スポーツパーク(鳴門市)のモニュメントなども手がけた。松永代表(71)は「地道に続けてきたことが認められたのだと思う。当初は邪険に扱われるなどしたが、長くやる中で親しんでくれるようになった」と話した。

 県文化資源活用課などによると、岩井さんは神戸大名誉教授で民俗音楽が専門。96年から県文化財保護審議会委員を約20年務め、津田の盆踊り(徳島市)や西由岐のうちわ踊り(美波町)、橘海正八幡神社の秋季例祭行事(阿南市)など7件の県無形民俗文化財の指定に向けた調査、検討などに携わった。2016年からは板東俘(ふ)虜(りょ)収容所(現在の鳴門市大麻町)関係資料のユネスコ「世界の記憶」への登録を目指す調査検討委員を務めている。岩井さんは、「良い賞をもらったと、しみじみと感じている。徳島のお祭りは非常に地域性がある。その違いをこれからも維持していってほしい」と話した。(佐藤祐生)