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 愛知県は19日、同県西尾市の養豚農場で家畜伝染病「CSF(豚コレラ)」の感染を確認したと発表した。農場では6日にCSFのワクチン接種が行われており、陽性反応の豚の中には接種を受けた豚もいるが、接種後に発症したかどうかは国と県で今後調べるという。

 県は20日から同農場で飼育する1千頭余りの豚を殺処分する。

 県によると、18日にこの農場から体調の悪い豚がいると報告があり、立ち入り検査時点で、子豚1頭が死んでいた。県が、死んだ子豚を含めて18頭を検査したところ、9頭から陽性反応が出た。ワクチンを接種できない哺乳中の子豚が6頭で、残りの3頭は接種していたという。

 県は、ワクチンを打っていない子豚2頭の検体を国に送付。国の検査で、ワクチン由来ではないCSFの感染が確認されたという。

 国と県は今後、接種を受けたのに陽性反応が出た豚について、発症が接種の前なのか後なのか、ワクチン由来ではない感染なのかどうかについて調べる。19日の対策会議後、取材に応じた大村秀章知事は「ワクチンを打ったところでも(感染が)出るのは驚き以外のなにものでもない。大変残念」と述べた。

 愛知県では10月25日から、県内209養豚場で豚約24万頭へのワクチン接種を開始。今月18日現在で185農場の約17万1千頭の接種を終え、今週末までに接種を完了する見込みだ。

 CSFは豚やイノシシ特有の伝染病。ウイルスの感染力が強く、一般的に致死率が高いが、人には感染しない。内閣府の食品安全委員会は、仮に感染した豚やイノシシの肉や内臓を食べても人体への影響はないとしている。