車いす上で逆立ちパフォーマンス 夢は東京五輪の大舞台

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藤原伸雄
【動画】「東京五輪の式典の舞台で踊ることが夢」という車いすダンサーの神原健太さん=藤原伸雄撮影
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 ハンドルを起点に逆立ちしたり、横倒しにした車輪に乗って回転したり――。車いすを身体の一部のように操るパフォーマーがいる。神原健太さん(33)。独創的な踊りが評判となり、リオデジャネイロパラリンピックの閉会式にも出演した。現在は来年の東京五輪の式典出演を目指し、稽古を続けている。

 神原さんは、生まれつき脊髄(せきずい)の機能が損なわれる「先天性の二分脊椎(せきつい)」で歩くことができなかった。幼少期から車いすで生活。小学3年生のとき、母親に自分の病気は治るのか聞いたが、「治らない」と言われ「ショックで頭が真っ白になった」という。

 だが、少しずつ自分の障害を受け入れ、小学校の校舎の階段を手だけで上ったり、床をはったりして普通に生活するよう努めた。「笑われて恥ずかしい思いもしたが、上半身の力が強くなった」。気がつくと、車いすの上で逆立ちしたり、跳ねたりして遊ぶようになっていた。

 専門学校を卒業後、都内のI…

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