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 財務省が20日発表した10月の貿易統計(速報、通関ベース)は、輸出額が前年同月比9・2%減の6兆5774億円となり、11カ月連続の前年割れとなった。輸出先上位の中国と米国向けがいずれも10%超の減少となり、米中貿易摩擦の影響が色濃く表れた。ただ、輸入額も減ったため、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は173億円で、4カ月ぶりに黒字に転じた。

 輸出の品目別では、自動車が9・6%減、航空機エンジンの部品などの原動機が20・9%減と落ち込みが目立った。

 韓国向けの輸出は前年同月比23・1%減で、同15・9%減だった9月より下落幅が広がった。食料品は58・1%減、乗用車は70・7%減となっており、日韓関係の悪化を背景に、日本製品への「不買運動」が大きく影響しているとみられる。

 一方、全世界からの輸入額は、前年同月比14・8%減の6兆5601億円。原油価格の下落が主な要因だった。(岩沢志気)