【動画】総ヒノキ造りの軽トラハウス=大矢雅弘撮影
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 軽トラックに載せて運べる総ヒノキ造りの「天草ヒノキ軽トラハウス」を、熊本県天草市栖本町馬場の原田製材所がつくった。同社の「ほんなもん工芸もくせい」で22~24日に開催される「木の暮らし展」の目玉商品だ。

 ハウスは、奥行き2・2メートル、幅1・4メートル、高さ1・82メートル。大人2人が寝転がれる大きさだ。内部はヒノキの香りがかぐわしい。内壁と外壁の間に断熱材を挟み込んだ。外壁の一面を広げると、テーブルとして使える。屋根にはソーラーパネルを施し、明かりもともる。

 同社の原田博之代表(71)は、熊本城の築城400年に伴う大改修で切られた大楠や、屋久杉など全国の銘木を使った家具を作り続けてきた。休日には海や山に繰り出し、その際に軽トラックを使うことが多い。約1年半前、景色のいい場所でくつろぎたいと考え、軽トラハウスの製作を思い立ったという。

 展示作品は試作を重ねて3棟目。最も苦労したのは350キロという軽貨物車の重量制限内に収めること。1棟目は約330キロだったが、工夫を重ね300キロ以下になった。木製なので注文に応じて形を変えられ、移動販売車仕様なども可能だ。走行中は金具で固定。取り外して庭先などに置いておけば、憩いの空間や子供の遊び場にもなる。

 天草地域では、植林されたヒノキが使いどきを迎えており、県天草広域本部(天草市)は「天草ヒノキプロジェクト」と銘打って知名度向上や利用拡大を図っている。原田さんも、天草ヒノキをPRしたいという思いがあったという。

 販売価格は約90万円。原田さんは「ヒノキは香りが癒やし効果を生み出す。遊び心で出かけたり、移動販売ができるよう改造したり、災害時の避難場所としても使ってほしい」と話している。(大矢雅弘)