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シンギュラリティーにっぽん

 新たな技術がもたらす問題に、人間は答え続けていけるのか。IT企業の役員で作家、という経歴を持つ上田岳弘さん(40)に、日本の課題などを聞いた。

シンギュラリティー:人工知能(AI)が人間を超えるまで技術が進むタイミング。技術的特異点と訳される。そこから派生して、社会が加速度的な変化を遂げるときにもこの言葉が使われ始めている。

 ――人工知能(AI)などのテクノロジーが急速に発展していますね。

 技術が発展すると、これまで考える必要のなかったことを考えなければいけなくなる。私はそのことを「倫理的空白地」と呼んでいます。

 例えば「ニムロッド」では、新型出生前診断(NIPT)の問題を描きました。胎児の遺伝子に異常があるかどうか、おなかに針も刺さずに分かる技術です。従来、子どもというのは授かりものでした。でも、新たな技術の登場で判断をしなければいけない事柄が増えました。これまでの倫理観だけでは、対応できない場面が増えてくると思います。

 人類が新たな問題に直面するときに、考える材料を提供するのは歴史的に哲学とか文学の役割でした。その意味で、作家としてわくわくしてもいます。

 ――書かれた小説にもグーグルやiPhone、サーバーなどの言葉が多く出てきます。

 純文学の世界では、携帯電話す…

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