「japan」は再生するか 文化財修理で漆の需要増加
上田俊英
日本人が暮らしのなかで、古くから広く使ってきた漆器。その独特のつやと質感を生む漆が、国内でほとんど採られなくなっている。国内最大の産地、岩手県北部の二戸市は漆文化を将来に残すため、漆の林を再生し、持続可能な利用を目指す取り組みを始めた。
今月14日、二戸市浄法寺町。ときおり小雪が舞う漆の苗木畑で、苗木の出荷準備が始まっていた。
高さ約50センチに育った苗木を掘り出し、根の先をはさみで切りそろえていく。栽培を望む人に今秋と来春、計2万本を出荷する。これほど大量の出荷は今秋が初めてだ。
■岩手・二戸で進む苗木作り…
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