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 トランプ米大統領の「ウクライナ疑惑」をめぐり、弾劾(だんがい)調査を進める米下院で4回目の公聴会が開かれ、ウクライナと接触していたキーマンの1人、ソンドランド駐欧州連合(EU)大使が証言した。ソンドランド氏は、民主党のバイデン前副大統領の疑惑の調査を「見返り」としてウクライナ側に求めたことを明確に認め、「大統領の指示」だったとも言明した。疑惑を裏付ける証言となった。

 ソンドランド氏は20日の公聴会の冒頭で、ウクライナのゼレンスキー大統領がバイデン氏の調査を表明することが、ホワイトハウス訪問を実現させるための「見返りだった」と述べた。さらに、トランプ氏の顧問弁護士のジュリアーニ氏がウクライナに「(バイデン氏とその息子に関する疑惑の)調査を始める公式声明を出すよう要求した」と説明した。

 ソンドランド氏はまた、トランプ政権がウクライナへの軍事支援を一時凍結したことについて「信用できる説明が政府からなかったので、調査を始めるというウクライナからの表明がない限り、軍事支援の再開はないと思うようになった」と述べた。軍事支援の凍結解除が、バイデン氏をめぐる調査の見返りだったかどうかについては「可能性がある」と語った。

 ソンドランド氏は10月にあった非公開の聴取で、「トランプ氏はウクライナ側に見返りを求めている認識はなかった」と証言。トランプ政権が、バイデン氏の疑惑の調査をウクライナに求めていたことは「(疑惑発覚後の)9月下旬まで知らなかった」と説明した。

 しかし、11月4日に出した追加陳述書では「9月上旬には認識していた」と内容を一転させ、理由としては「思い出した」としていた。20日の証言はさらに、トランプ氏とウクライナによる調査をつなげる内容として注目を集めそうだ。(ワシントン=土佐茂生)

■複数証人が「不…

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