カナダの総選挙で勝利したトルドー首相が20日、新しい閣僚名簿を発表した。自らを除く36人のうち、18人が女性となり、前回2015年の組閣時と同様、男女が同数の内閣が誕生した。
先月の総選挙では、トルドー首相が党首を務める自由党の獲得議席が単独過半数に達せず、「少数与党」となった。そのため、トルドー氏は内政問題に注力しようと、前回は置いていなかった「副首相」ポストを復活させ、連邦・州政府間関係相との兼務で女性のフリーランド前外相をあてた。
このほかにも、国際開発相や保健相、労働相、女性の地位・ジェンダー平等相などを女性が務めることになった。トルドー氏はカナダ首相府を通じ、新内閣について「強く多様で、経験豊富なチーム」と述べた。
国連組織「UNウィメン」によると、閣僚の半数以上を女性が占めている国は今年9月1日現在では、スペインやフィンランド、スウェーデンなど14カ国のみ。女性の閣僚が4割以上の国を含めても22カ国にとどまった。
今年1月1日時点では、世界の全閣僚ポストのうち、女性が占める割合は20・7%だった。
UNウィメンで女性の政治参…
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