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 大阪・難波のシンボルとして親しまれ、2009年に閉館した新歌舞伎座が今年12月1日、ホテルに生まれ変わる。唐(から)破風(はふ)が連なる外観を再現し、館内には草間彌生さんらの作品を随所に並べた。泊まれる美術館として訪日客を呼び込む。

 開業する「ホテルロイヤルクラシック大阪」は地下1階、地上19階建てで客室は150室。宿泊客以外の利用も想定し、宴会場やレストランも充実させた。大規模な結婚式場も設け、会場は破風の三角形を生かしたデザインにした。

 公共スペースには新旧の芸術家の作品約100点を展示した。最上階のバーラウンジ近くには、若手の現代芸術家・小松美羽さんの絵画、チャペルのそばにはフラワーアーティストのニコライ・バーグマンさんの作品を置いた。客室にも写真や絵画を飾った。担当者は「泊まるだけではない、芸術に触れる機会にしてほしい」と話す。

 難波にあった新歌舞伎座は、日本を代表する建築家の故村野藤吾が設計した。老朽化で閉館し、劇場は10年に上本町に移った。跡地は冠婚葬祭大手のベルコが取得。東京の歌舞伎座や新国立競技場を手がけた隈研吾さんに依頼し、ホテルとしてよみがえらせた。(金本有加)