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 市民による抗議デモの本格化から間もなく6カ月。香港の混乱にはいまも収束の気配が見えない。区議会選挙での民主派の圧勝は香港政府・中国政府に反発を強める民意を鮮明に示した。香港政治を長く見つめてきた立教大学の倉田徹教授は、現状はもはや「反乱」なのだという。それは、何を物語るのか。

 11月24日の区議会選挙で民主派が8割超の議席を獲得し、親中派が大敗した。衝撃が冷めやらない翌25日、調査のため香港入りしていた倉田さんと香港理工大学前を訪れた。当時はまだ若者らが立てこもっており、警察が包囲するキャンパスの周辺は、ピリピリした緊張感がただよっていた。

 ――区議選の投票率は71・23%でした。過去の区議選の最高投票率を約24ポイントも上回っています。

 「注目の選挙であることは分かっていましたが、投票当日、朝から投票所に並ぶ人々を見たときには目を疑いました。かつて『金もうけにしか興味がない』と言われてきた香港人が、政治に目覚めたことを示す光景でした。香港の選挙を調査して20年になりますが、このようなことは初めてでした」

 「6月には主催者発表で約100万人や約200万人が参加するデモがありましたが、『数で民意を示す』という文脈で言えば、今回の区議選も一連のデモの延長線上にあります。区議選は親中派の支持者も含めてですが、300万人近い有権者が投票して民意を示した『デモ』と言えます」

 ――選挙の結果をどう受け止めましたか。

 「区議とは日本の町内会長のような存在で、区議会には条例をつくる権限もなく、選挙はあまり注目されていませんでした。今回の選挙は民主化の過程の大きな一里塚です。東アジアの民主化は20世紀末に韓国や台湾などで実現しましたが、香港は乗り遅れました。しかし香港人は民主化を諦めていなかった。一連の抗議活動で香港人の意識が変わった以上、今後は7割を超える高い投票率も当たり前になるでしょう」

 ――民主派の勝因は?

 「民主派の市民団体の代表が選…

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