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 近年の大学野球界では珍しいことだった。6月の全日本大学選手権を明大が制し、今月の明治神宮大会は慶大が頂点に立った。両タイトルを東京六大学勢が占めるのは、選手権を法大、神宮大会を明大が制した1995年以来24年ぶりとなる。快挙の背景には、両校に共通する特別なモチベーションがあった。

 20日に行われた関大(関西学生)との明治神宮大会決勝。8―0の完封で優勝を決めた慶大のエース左腕・高橋佑樹(4年、川越東)は、ジャンプ一番、主将で捕手の郡司裕也(4年、仙台育英)と抱き合って喜びを爆発させた。

 2人とも、入学前を含め、全国での優勝経験はなかった。「優勝の瞬間にマウンドにいたのは人生で初めて。本当にうれしい」と高橋が言えば、先制2ランを含む4打点の郡司も「学生野球の最後を日本一で終われたのは自信になります」と笑顔をみせた。

 郡司は、宮城・仙台育英高3年のとき、2015年夏の全国高校選手権で決勝まで進んだが、東海大相模(神奈川)に6―10で敗れている。「勝ちきれない野球人生を歩んできた」と振り返る。

 その悔しさを、慶大入学後も1年秋から正捕手として味わってきた。それは、ほかのチーム全員の悔しさでもある。

 昨秋の早慶3回戦。4―3とリ…

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