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 太平洋戦争中、パラオ・ペリリュー島で玉砕した水戸歩兵第二連隊と同島守備部隊の戦没者合同慰霊祭が23日、水戸市の県護国神社であった。島から生還した永井敬司さんが4日に98歳で逝去したことも報告され、出席者らは生前の姿に思いをはせていた。

 ペリリュー島では、1944年9月から約2カ月間、米軍と戦った日本軍の兵士ら約1万人が犠牲になった。永井さんは島で潜伏を続け、47年5月に島から帰還した34人の最後の生存者だ。毎年、慰霊祭に出席しており、昨年も取材に「死ぬまで語り継いでいきたい」と話していた。

 高齢化で、軍隊で戦った経験を持つ出席者は年々減っている。遺族ら約120人が出席したが、今年は都内に住む武井真さん(97)一人だけになった。

 二連隊に所属していた武井さんはペリリュー島に転戦しなかったが、旧満州(中国東北部)などで軍隊生活を送った。毎年、慰霊祭で永井さんと顔を合わせるのが楽しみだった。「(軍隊経験者は)これで私1人。寂しい限りです」と肩を落としていた。(鹿野幹男)