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(22日、大相撲九州場所13日目)

 結びの一番。場内を阿炎コールが包む。朝乃山、正代が3敗を守った。ここで白鵬が負ければ優勝争いはがぜん面白くなる――。

 そんな声を「そりゃあ、見てる方はね。当然と言えば当然」と受け流した白鵬。勝負を3秒弱であっさり片付け、場内の歓声をため息に変えさせた。

 阿炎は小結で2場所連続勝ち越し中と安定感が出てきた。白鵬は25歳の成長を認めて、「引き締めていく感じでいった」。阿炎得意のもろ手突きの機先を制するように左の張り手。これは当たらなかったが、素早く右を差し込み、左上手もとった。一気に距離を詰め、吹き飛ばした。

 「集中力がある。さすがだよね」と八角理事長(元横綱北勝海)もうなる強さ。横綱在位13年目、目の前の記録や節目をモチベーションにしてきた白鵬にとって、今場所の賜杯(しはい)にかける思いはひとしおだ。

 元号が令和になって初、9月に日本国籍を取得してから初の優勝が、今は欲しい。近年はケガがちで今年は3場所で休場したが、皆勤した2場所は全勝優勝と12勝3敗の準優勝。土俵に立てば番付の重みを示せている。

 群雄割拠の様相を呈した今年、…

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