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 台風15号など一連の風水害を巡り、千葉県の対応を検証する有識者会議の初会合が22日、県庁であった。森田健作知事が15号通過の翌日、県庁から約30キロ離れた同県芝山町の「自宅」に帰り、私有車で「私的な視察」をしたことへの批判が相次いだ。

 会議では、知事が台風15号が上陸した9月9日に登庁せず公舎にいた▽災害対策本部の設置が翌10日になった▽知事が災対本部設置後に県庁を離れた――ことなどが検証項目に挙がった。県防災危機管理部が台風上陸前日の8日、気象庁の記者会見を見落としていたことも報告された。

 会議の座長で、災害危機管理が専門の吉井博明・東京経済大名誉教授は私的視察について「批判されてしかるべきだ」と述べ「重大な局面では災対本部にいて指示するのが普通の首長のあり方だ」と知事の対応を批判。会議を終え、被害の大きかった鋸南町と南房総市を視察した後の取材では「災対本部設置後にプライベートで出かけてしまったのは決定的なミスだったと思う」と指摘した。

 一方、森田氏は会議で「私自身の行動も含めた県の災害対応については十分ではなかった点、適切とはいえなかった点などもあった。厳しい目で検証していただきたい」とのコメントを出した。(上田雅文、熊井洋美、松本江里加)