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 20代男性。健康診断の心電図でブルガダ症候群の疑いを指摘されました。その後の再検査で否定されましたが、20代の親戚男性が数年前に急性心不全で亡くなっており不安です。遺伝するかや治療法、日常生活の注意点を知りたいです。(広島県・N)

拡大する写真・図版池田隆徳さん 東邦大学大森病院循環器センター長(循環器内科)=東京都大田区

【答える人】池田隆徳さん 東邦大学大森病院循環器センター長(循環器内科)=東京都大田区

 Q ブルガダ症候群とは。

 A ある日突然、心臓が細かく震えて正常に血液を送れなくなり、死亡する病気です。20代~40代の男性の就寝中や食後に発症することが多いです。もともと心臓に病気がなくても起こり、血管の詰まりなども見つかりません。遺伝の影響は患者の約2割で見つかっています。

 Q どう調べますか?

 A 心電図に特有の波形が出ます。心臓突然死を招く「QT延長症候群」とともに、健康診断で医師が見逃してはいけない病気の一つです。最近では、疑わしい波形を自動的に警告する心電図も普及しています。

 Q 健診で指摘されたら?

 A 医療機関で詳しく検査します。疑わしい波形が出た人のうち、ブルガダ症候群と診断されるのは1割程度です。問診では、これまで失神したことがあるかや親族に心臓突然死した人がいるか聞いたり、心電図を詳しく調べたりして見極めます。心電図は日によって変動するため医師によって様々な工夫をこらしています。当院では波形の異常をはっきり出すため、食事を満腹になるまでとってもらい、迷走神経が活発な状態で計測する「満腹テスト」など三つの方法で調べます。

 Q 治療法や注意点は。

 A 突然死を防ぐため、手術で「植え込み型除細動器」を取り付ける方法があります。内蔵コンピューターが心臓の動きを監視して、異常があると電気刺激を送り心臓の震えを止める装置です。迷走神経の活動が活発になると心臓の震えが起きやすいので、ブルガダ症候群と診断された人は暴飲暴食や夜更かし、過労などにも気をつけた方が良いでしょう。

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