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 英国の世界的な人気バンド「コールドプレイ」が、環境への配慮からツアーを当面見合わせることを決めた。欧州では、大量の温室効果ガスを出す飛行機の利用を避ける運動が広がっており、気候変動問題に対する危機意識の高まりを受けたものといえる。

 英BBCによると、新作アルバム「エブリデー・ライフ」の22日の発売に合わせ、海外では各国を回る代わりに中東のヨルダンで2回だけ公演する。その模様を動画サイト・ユーチューブで無料で公開するという。

 ボーカルのクリス・マーティンさんはBBCに「1年か2年、時間をとり、どうしたら持続可能なだけでなく(環境に)有益なものにできるか考えたい」と語った。次にツアーをする場合、少なくとも、ツアーに関連して排出される二酸化炭素を何らかの形で相殺する「カーボンニュートラル」の状態をめざす。使い捨てプラスチックを使わず、太陽光発電で必要な電力を確保するなど「環境的に最善のものにする」という。

 コールドプレイは2016~17年、5大陸で122公演をし、5億2300万ドル(約570億円)の収入を上げた。人気バンドのツアーでは、機材やスタッフの移動に加え、観客の往復移動やステージセットの設置などに伴って大量の二酸化炭素が排出されることに批判も出ていた。コールドプレイが今回、どんな解決策を示せるかが注目されている。(ロンドン=下司佳代子)