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 ブルンジ、アセンション島……。日本から遠く離れたアフリカの国や大西洋の島などを発信地とする不審な国際電話の着信が相次いでいるとして、NTTドコモなどが注意を呼びかけている。うかつに折り返し電話をかけると、高額な通話料金が課される可能性があるためだ。

 11月20日午後2時、記者の同僚(30)の私用のスマートフォンが鳴った。

 画面には「+881」から始まる番号が表示された。心当たりはない。海外の取材先の可能性も頭をよぎったが、いったん切った。

 その後、表示された番号をインターネットで検索すると、衛星電話らしいことがわかった。ますます相手が誰だかわからないが、取材相手かもしれない。かけ直すことにした。

 呼び出し音が鳴るだけで、結局誰も出なかった。数日後、再び同じ番号にかけると、日本語で「おかけになった番号ではおつなぎすることができません」という自動音声が流れた。

 心当たりのない国際電話がかかってきた、という同様の声は、ツイッターなどでも多く上がっている。通信事業者も対応に追われる。

 「『+257』(ブルンジ)等から始まる不審な国際電話の着信が確認されています」

 ドコモは、心当たりのない国際電話への折り返し電話について、自社のウェブサイト上で繰り返し注意を呼びかけている。

 国際電話は「+」と1~3桁の国番号から始まる番号でかかってくることが多い。同様の不審な着信は、オセアニアの島からアフリカの国まで様々な国・地域からあり、「+675(パプアニューギニア)」「+211(南スーダン)」など、9月以降だけで同様の注意喚起は11件に及ぶ。

 ドコモの場合、例えば平日の昼間にブルンジからの番号にかけ直した場合、30秒ごとに180円の料金がかかる。事業者は通話内容を把握できないので個別の対応はできず、思いがけない高い料金が課される可能性がある。広報部の担当者は「根本的な対策は難しい。心当たりのない番号にはかけ直さないで、と注意喚起するしかない」と話す。

 国民生活センターにも、9月ごろから「+247(英領アセンション島)から始まる電話番号から着信が残っている」「かけ直したら英語の音声と音楽がかかって不安だ」などの問い合わせが複数寄せられている。過去には別の国とみられる番号からの相談もあったという。

 センターの担当者は「身に覚えのない電話番号には絶対かけ直さないこと。不安な時は周囲に相談したり、ネットなどで情報収集したりしてほしい」と呼びかけている。

発信元?は大西洋の絶海の孤島

 不審電話の発信元とされる地域の一つが「英領アセンション島」。聞き慣れない名前だが、どんな島なのだろうか。

 何か手がかりがあるか、島の行…

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