【動画】鉄パイプ落下事故があった足場解体作業が再開=西岡矩毅撮影
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 和歌山市の12階建てビル屋上の工事用足場(地上約45メートル)から重さ約5キロの鉄パイプが落下し、直撃を受けた通行人の男性(26)が死亡した事故で、中断されていた足場の解体作業が23日朝、再開された。発注元の会社によると、安全確保徹底のために業者を変更し、新たな業者が決まるまで作業を中断していた。

 同日午前8時ごろ、発注元の社員や作業員ら計約20人が現場で黙禱(もくとう)を捧げてから、作業を再開した。落下事故のあったビル北側の市道約50メートルを通行止めにして、地上に警備員を6人配置。大型クレーン車2台を使い、足場の下に新たな落下防止ネットを張るなどしていた。

 発注元の担当者は「近隣の住民の不安を一刻も早く解消するために、信頼の置ける業者に作業を依頼した。安全かつ慎重に作業を進める」と話した。

 和歌山県警によると、現場のビルでは19日の事故前の15日にも鉄パイプが落下。業務上過失致死の容疑で請け負っていた同市内の元請けと下請けの2業者を家宅捜索した。散歩で事故現場をよく通るという男性(76)は「3度目はない。今度は安全に作業を進めて欲しい」と話した。(西岡矩毅)