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 牛の舌に見立てた餅を口にくわえて引っ張りあうユニークな伝統行事「モーモーどん祭り」が23日、鹿児島県日置市伊集院町古城地区の神社であった。地元の小中学生や住民ら約50人が参加し、五穀豊穣(ほうじょう)に感謝した。

 参加者は長さ約15センチの餅を引っ張ったり、神社に立つ田の神像に餅を張り付けたり。農耕の神と、かつて農作業の力仕事の主役だった牛への感謝を表現した。飯牟礼小1年の上床優斗君は「うまく引っ張ることができて勝てた。楽しかった」と笑顔を見せた。

 地元自治会によると、江戸時代に始まった田の神講に由来する行事で、従来は旧暦10月の最初の丑(うし)の日に行われていたという。山口賢志会長(70)は「地区に昔から住む人は少なくなったが、住民全員を巻き込んでこれからも残していきたい」と話した。(ライター・知覧哲郎)