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 柔道のグランドスラム大阪(朝日新聞社後援)最終日は24日、丸善インテックアリーナ大阪で行われ、女子78キロ超級で今夏の世界選手権で初優勝した素根輝(環太平洋大)が優勝。大会終了後の全日本柔道連盟強化委員会で、満場一致の末に来年の東京五輪代表に内定した。柔道選手団では男女14階級を通じて第1号の代表となる。

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 東京五輪へ向けた新たな選考方式で、素根の代表が内定した。五輪開催年の4月にある国内選考会で選ぶこれまでの方式より、5カ月早い。異例の英断だ。

 柔道が初採用された1964年東京五輪以降、全柔連は国内で最も強い選手を代表に選んできた。それが、金1個に終わった88年ソウル五輪の惨敗後、国内選考会よりも、外国選手に勝てる海外の国際大会の成績重視へ方針を転換した。

 だが、国内選考会で敗れたり、欠場したりする選手が選ばれる例も増えた。一方、新方式は明快だ。世界選手権優勝者がこの大会で勝てば、強化委の3分の2以上の賛成で内定。さらに来年2月までの国際大会の結果でも選べる。早めに決まった選手はじっくり対策に時間を割ける。

 今大会、4人の世界王者のうち3人が出場し、内定を得たのは1人だったが、意義は深い。不安要素は、緊張感のある実戦から遠ざかる試合勘か。準備期間の長さが緩みにつながるようでは意味が無い。「選手ファースト」の選考法が好結果を生むと願いたい。(竹園隆浩)

東京五輪の代表選考方式(男女各7階級1人ずつ)

 ①今夏の世界選手権、GS大阪でともに優勝すれば、全柔連強化委の3分の2以上の賛成で内定②12月のマスターズ(中国)、来年2月のGSパリ、GSデュッセルドルフ(ドイツ)の3大会の成績が2番手以下と歴然とした差があれば、強化委の3分の2以上の賛成で内定③来年4月の全日本選抜体重別選手権の結果をふまえ、最終決定

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