中国東北部・大連市の中心部から湾を隔てた対岸の港に、300基を超す巨大サイロ(食糧貯蔵庫)が立ち並ぶ。大きいものは直径32メートル、高さ約46メートル。厚さ約40センチのコンクリートに覆われている。サイロ群の総容量は200万トンで世界最大級だ。
港の名は北良港。世界銀行の融資を受けて建設された。東北部の穀倉地帯から南部へ食糧を送る拠点として、2003年に運用が始まった。13年に国有食糧企業・中糧集団有限公司(COFCO)の傘下に入ると、米国やブラジルから届く大豆などを国内市場に送る中継基地となった。
拡大する中国・遼寧省大連市の北良港に並ぶ食糧用とみられるサイロ=11月8日、平井良和撮影
港のゲートには「食糧の恩恵を隅々に行き渡らせる」とのスローガンが掲げられている。四つの食糧専用埠頭(ふとう)と鉄道の引き込み線があり、中国全土の輸送網とつながる。
サイロ群にはもう一つ重要な役…
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朝日新聞国際報道部