宝塚歌劇100周年の2014年から5年半にわたって、花組トップスターとして活躍してきた明日海(あすみ)りおが、磨き続けた男役に別れを告げた。24日、東京・日比谷の東京宝塚劇場でサヨナラ公演が千秋楽を迎え、宝塚を退団した。
公演後のサヨナラショーは「エリザベート」「金色の砂漠」「カサノヴァ」など、思い出の作品でつづり、最後は昨年の舞浜アンフィシアター(千葉県浦安市)公演の「ディライト ホリデー」。仲間たち一人ひとりと抱き合ったり、ハイタッチしたりしながら、笑顔で歌い上げた。
サヨナラショー後の最後の大階段下りは、正装の緑のはかま姿だった。「たった一度きりの人生の中で、ここまで夢中になれるものに出会え、17年間続けてこられたことは人生で一番の奇跡」と語り、「宝塚に全てを捧げました。男役として生きることに自分自身をかけてきました。私はもうタカラジェンヌとして夢を追うことはできませんが、ここに夢を継ぐ素敵な仲間がいます」と、涙をこらえながらあいさつした。
続く記者会見では、トップス…