拡大する写真・図版中国による融資で建設されたものの、利用客がほとんどいないマッタラ・ラジャパクサ空港=スリランカ南部ハンバントタ、奈良部健撮影

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 インド洋の真珠と称される国、スリランカ。ここに、おそらく他では味わえないくらいのんびりできるであろう空港がある。別名「世界一ガラガラの国際空港」。その実態を現地で取材してみると、のんびりとは言えない事情が見えてきた。

 南部ハンバントタ。「世界一」の空港は、この土地で2013年、同国で2番目の国際空港として開港した。空港の名前はマッタラ・ラジャパクサ空港。建設費2億900万ドル(約230億円)のうち、9割にあたる1億9千万ドル(約210億円)を中国輸出入銀行が融資した。

 今年11月、この空港を訪れて、その閑散ぶりに驚いた。1千台分ほどのスペースがある駐車場には1台も止まっておらず、クジャクが何羽か歩いているだけ。空港内では清掃員と警備員が立ち話をしていて、乗客らしき人は見あたらなかった。国際空港と言えば、観光の活性化というキーワードが思い浮かぶが、ほど遠いにもほどがある。

 それもそのはず。この空港には…

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