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 来日中のローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が25日、東京都千代田区での東日本大震災の被災者との集いに参加した。福島第一原発事故で都内に避難する高校2年生の鴨下全生(まつき)さん(17)が「汚染された大地や森が元通りになるには、僕の寿命の何倍もの歳月が必要」などと被災者の苦しみを訴えた。

 鴨下さんは今年3月にバチカンで面会し、教皇に福島のために祈ってくれるように求めた。集いで鴨下さんは「被曝(ひばく)の脅威をなくすため、世界中の人が動き出せるように、共に祈ってください」とお願いし、教皇と抱き合った。鴨下さんによると、教皇から「覚えていますか?」と尋ねられたという。

 その後、教皇が「被災者が、引き続き多くの必要な助けを得るための、心あるすべての人に訴える呼びかけになりますように」とし、原発事故について「将来のエネルギー源に関して、勇気ある重大な決断をすることです」と述べた。

 集いの後の記者会見で、鴨下さんは「僕のことを肯定してもらえた。原発が絶対に安全であることは保証されておらず、動かすことができないのは明らかです。今までのことが間違っていたことを認めてほしい」と話していた。(青木美希)