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 人工知能(AI)とビッグデータを活用し、新しい素材を見つけたり、開発を加速させたりする「マテリアルズ・インフォマティクス(MI)」という手法が広がっている。材料科学と情報科学を融合した新手法で、次世代型のリチウムイオン電池の開発にも用いられるなど研究開発の欠かせない共通基盤になってきた。AIに学習させるデータをどう充実させるか、各国がしのぎを削っている。

 「素材探しや機能予測は大成功。ただ、新しい課題も見えてきた」

 東京・有楽町の東京国際フォーラム。10月下旬、米西海岸とネットで結んだ講演で、米カリフォルニア大バークリー校のガーブランド・シダー教授がMIの現状と課題を総括した。

 物質の性質をコンピューターに計算させて予測し、そのデータを使って候補の化合物をAIに絞り込ませる……。シダーさんはこの分野の第一人者だ。日本のMI拠点である物質・材料研究機構(NIMS)が主催する国際賞に選ばれ、その記念講演だった。

 部品の素材や合金、半導体、セ…

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